[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が1%超反発して取引を終えた。これまで売られていた半導体株や大型グロース(成長)株に買い戻しが入った。高騰していた原油価格が下落したことにも支援された。
エヌビディアは9.8%上昇し、1月半ば以来の高値を記録。半導体セクターの上げを主導した。インテルも6.9%値上がりし、エヌビディアとともにS&P総合500種とナスダック総合を押し上げた。
フィラデルフィア半導体指数は5.1%高と2月15日以来の大幅な上昇率となった。年初来では依然として約10%下落している。
今月上旬に売られていたアップルは8営業日続伸した。
S&Pとダウ工業株30種は調整入り、ナスダックは弱気相場入りが確認されていたが、主要3指数は過去8営業日中6営業日で上昇している。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「弱気相場は買い場だった」と指摘。「投資家はようやく、市場に参加する良い機会だと考えるようになった。久しぶりにテクノロジー株に価値を見いだしている」と語った。
この日発表された新規失業保険週間申請件数は前週から減少し、1969年9月以来52年半ぶりの低水準となった。労働市場のスラック(緩み)が急速に解消し、賃金インフレの上昇が続く可能性を示唆した。
市場ではウクライナ・ロシア危機の次の展開が注目されている。西側諸国の首脳は24日、1カ月に及んでいるロシアのウクライナ侵攻への対応を協議するため、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)緊急首脳会議、主要7カ国(G7)首脳会議、および欧州連合(EU)首脳会議を開催し、ウクライナへの軍事支援拡大や対ロシア制裁強化で合意した。
配車大手ウーバー・テクノロジーズは5%上昇。ニューヨーク市のタクシー全てを自社アプリに組み入れることで合意した。
米取引所の合算出来高は110億3000万株と比較的低水準だった。直近20営業日の平均は143億株。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.96対1の比率で上回った。ナスダックでも2.03対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34707.94 +349.44 +1.02 34406.81 34713.56 34355.42
前営業日終値 34358.50
ナスダック総合 14191.84 +269.24 +1.93 14001.32 14193.55 13897.20
前営業日終値 13922.60
S&P総合500種 4520.16 +63.92 +1.43 4469.98 4520.58 4465.17
前営業日終値 4456.24
ダウ輸送株20種 16329.40 +115.27 +0.71
ダウ公共株15種 1000.82 +9.29 +0.94
フィラデルフィア半導体 3532.72 +172.39 +5.13
VIX指数 21.67 -1.90 -8.06
S&P一般消費財 1454.10 +10.58 +0.73
S&P素材 555.07 +10.69 +1.96
S&P工業 872.00 +6.45 +0.74
S&P主要消費財 776.88 +4.76 +0.62
S&P金融 649.33 +4.87 +0.76
S&P不動産 291.85 +1.85 +0.64
S&Pエネルギー 587.95 +0.75 +0.13
S&Pヘルスケア 1581.62 +17.94 +1.15
S&P通信サービス 236.39 +3.92 +1.69
S&P情報技術 2788.63 +73.52 +2.71
S&P公益事業 364.49 +3.59 +0.99
NYSE出来高 8.79億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28145 + 305 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28095 + 255 大阪比