[29日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は29日、米ファイザー・独ビオンテック製および米モデルナの新型コロナウイルスワクチンの50歳以上への2回目のブースター(追加)接種を承認した。オミクロン変異株のリスクや免疫力の低下を示すデータを考慮したという。
大半のワクチン接種者にとって4回目の接種となる。FDAによると4回目の接種は3回目の接種から少なくとも4カ月後になる予定。重症化や入院に対する予防効果を高めることが目的という。
また免疫不全の若年層に対する2回目のブースター接種も承認。ファイザー/ビオンテック製で12歳以上、モデルナ製で18歳以上が対象とした。
こうした中、FDAの生物製剤評価研究センターでディレクターを務めるピーター・マークス氏は「もし秋に追加のブースター接種が必要になっても不思議ではない」と述べ、FDAが秋の追加接種に向けて利点などを検討する考えを示した。
米疾病対策センター(CDC)も29日、特定の免疫不全症患者および50歳以上にワクチンの追加接種を認める勧告を出した。前回の接種から4カ月以上経過した人が対象になるという。