[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)は8日、ロシアに対する第5次制裁の一環として、ロシア銀行最大手ズベルバンクのゲルマン・グレフ最高経営責任者(CEO)やプーチン大統領の娘2人を含む200人を超える個人を制裁対象に加えたと明らかにした。
ロシア第2位の銀行VTBや軍事企業などを含む18の団体も制裁対象に指定。今回の措置でウクライナ侵攻を受けEUが制裁対象とする団体の数は倍増した。
EUはエネルギー輸出入の決済で主要な役割を果たしているズベルバンクには制裁を科しておらず、同行のグレフCEOを対象としたことは象徴的に重要。プーチン氏の娘、カテリーナ・ティホノワ氏とマリア・ボロンツォワ氏については、ロシア政府から恩恵を受けているとして制裁対象に加えた。米国も両氏を制裁対象としている。
EUはこのほか、石油大手スルグトネフテガスのウラジーミル・ボグダノフCEOやアルミニウム手ルサールのオレグ・デリパスカ氏らも制裁対象とした。