[東京 13日 ロイター] - SMBC日興証券は13日、金融商品取引法違反(相場操縦)の罪で元役員が東京地検特捜部から起訴され、社員1人と法人としての同社が追起訴されたと発表した。
報道によると、起訴された元副社長の佐藤俊弘容疑者と当時エクイティ部長だった山田誠被告は、大株主から保有株を買い取り投資家に転売するブロック取引に絡み、対象銘柄の株価を不正に買い支えていた疑いが持たれている。
SMBC日興と元幹部は先月、今回とは異なる5銘柄の同法違反の罪で、元専務執行役員のトレボー・ヒル被告ら4人とともに起訴されていた。一連の相場操縦事件を巡っては、同社が起訴された対象銘柄が計10銘柄となり、幹部ら計6人が起訴されたことになる。
SMBC日興は同日公表したプレスリリースで再度謝罪し、「内部管理態勢上の不備があったことは否定できず、法人としての責任は免れないものと認識しており、事態を重く受け止め、深く反省している」とコメントした。