[キーウ(キエフ)/プラハ 13日 ロイター] - ウクライナ農業省高官は13日、ロシアによる軍事侵攻の影響で、2021/22年のトウモロコシ輸出が1700万トンと、前年の2310万トンから減少する可能性があるとの見方を示した。
プラハで開かれた会合で述べた。ヒマワリ油の輸出も530万トンから減少して340万トンとなる可能性があるとした。
調査会社APKインフォームは先週、需要減少と在庫の積み上がりでウクライナ産トウモロコシの輸出価格が下落していると指摘した。
ウクライナは世界有数の穀物輸出国で、以前は黒海沿岸の港から大半の農産品を輸出していたが、軍事侵攻後は鉄道を使った西部国境からの輸出に限定されている。
同国当局者はこれまでに、3月のトウモロコシ輸出は30万トンにとどまり、同月末時点の在庫は約1300万トンに上ったと明らかにしていた。
農業省の別の高官は会合で、6月末までに200万トンの小麦を輸出できるとの見方を示した。21/22年全体の輸出量見通しは明らかにしなかった。