[ボストン 19日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックス株を3カ月前に取得していた米富豪ウィリアム・アックマン氏のヘッジファンドが、19日の株価急落で大きな損失を出した可能性がある。
ネットフリックスは19日、契約者数が10年ぶりに減少したと発表、株価は引け後の時間外取引で26%急落した。
アックマン氏のファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントがネットフリックス株300万株を買ったのは3カ月前。契約者数の伸び鈍化懸念で急落したのに乗じて買い上げた。
アックマン氏は1月26日にネットフリックス株の保有を公表したが、取得価格は明らかにしていなかった。ただ、ネットフリックスの決算発表の翌日である同月21日から買い進めたことは明らかにしていた。
ネットフリックス株は1月21─26日の期間に351.46─409.14ドルの範囲で推移。4月19日の時間外取引で株価は257.98ドルに下落しており、投資した資金の約26%から37%を失った可能性がある。
株価は1月の業績見通し発表前は500ドル前後で推移していた。何カ月にもわたり下落傾向にあったため、アックマン氏は「割安」との見方を示していた。
パーシング・スクエアの広報担当者はコメントを控えた。