［東京 ２７日 ロイター］ - 日経平均 .N225 終値 15388.72 +97.08 寄り付き 15404.28 安値／高値 15333.71─15424.05
ＴＯＰＩＸ .TOPX 終値 1254.28 +11.96 寄り付き 1251.44 安値／高値 1247.04─1257.14
東証出来高(万株) 182038 東証売買代金(億円) 16628.81
東京株式市場で日経平均は続伸。前週末の米株高などを好感し、寄り付きから買い優勢で 始まったものの、米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）など重要イベントを控える中で、日 中は様子見姿勢が強まった。テクニカル面での利益確定売りにも押され、上値の重さが意 識される展開。東証１部の売買代金は３営業日連続で２兆円割れとなった。
前週末の米国株市場は、エボラ出血熱の感染拡大を巡る懸念が和らいだことなどを背 景に、主要３指数がそろって上昇。外部要因を支援材料とし、朝方の東京市場は主力株で 買いが先行した。だが、９月高値から１０月安値の半値戻し（１万５４５１円）に迫ると 、利益確定売りに押される形となり、日中はもみあいが続いた。こうした中で、好決算を 発表したファナック 6954.T が材料出尽くしから売られ、日経平均を約３１円押し下げる 要因となった。
さらに、今週は２８─２９日にＦＯＭＣ、３１日に日銀の金融政策決定会合など、重 要イベントを控えており、日中は様子見ムードが強まった。買い手掛かり材料も乏しく、 自動車・電機など主力輸出株は総じて上値の重い展開。半面、「９月からの調整で先行し て売られていた内需株が見直され、きょうも物色された」（ＳＭＢＣフレンド証券・松野 利彦シニアストラテジスト）と、電気・ガス、空運、建設株などには買いが入った。
個別銘柄では東京電力 9501.T が大幅高。２０１５年３月期の経常黒字確保が一部で 報じられ材料視された。自社株買いを発表したＪＳＲ 4185.T は後場に入り、一段高とな った。一方、東邦ホールディングス 8129.T が年初来安値を更新。２４日に発表した９月 中間期業績予想の下方修正を嫌気した。
東証１部騰落数は、値上がり１３７３銘柄に対し、値下がりが３５５銘柄、変わらず が１０５銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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