執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com – 水曜日、IBMとProcter &Gambleが堅調に上昇したことで、Netflixの暴落による衝撃を幾分和らげ、ダウ工業株30種平均は上昇して取引を終えた。
ダウ平均は0.71%増の249ドル上昇したが、S&P 500は0.05%、ナスダックは1.2%それぞれ下落した。
Netflix (NASDAQ:NFLX)は、2011年以来初めて加入者数の減少を発表し、第2四半期にも加入者が200万人減少すると予想され、今後さらに減少すると懸念され、35%以上の下落となった。
市場のアナリストは、Netflixに対する強気の見通しをすぐに撤回した。「ストリーミング・サービスの競争激化による解約数が増加し、第1四半期に利用者が大幅な純増とはならず、同社株の評価をアウトパフォームからパフォームに引き下げ、予想株価の530ドルも撤回する。」とOppenheimerは発表した。
他のストリーミング企業も打撃を受け、Walt Disney (NYSE:DIS)、Roku (NASDAQ:ROKU)、そしてWarner Bros Discovery (NASDAQ:WBD)も大きく値下がりした。
しかし、IBM(NYSE:IBM)は、予想を上回る四半期決算を発表。「マクロ環境の悪化にもかかわらず(クラウド導入の)需要は引き続き堅調」とCredit Suisseが発表し、ハイテク・セクター全体の下げを抑える要因となった。
ハイテク企業の決算発表シーズンとなっているが、市場で優勢だったのはディフェンシブ・セクターだった。
Procter & Gamble (NYSE:PG)は、発表した第2四半期決算が市場予想を上回り、最近の製品値上げにもかかわらず衛生用品やパーソナル・ケア製品への需要が堅調なことから、年間売上高の見通しを引き上げた後、2%以上の上昇となった。
M&T Bank(NYSE:MTB)の四半期決算が予想を上回り、融資事業の好調さに支えられ、8%以上の上昇となったことで金融株全体が好感され、金融セクターも市場全体よりも堅調に推移した。
一般消費財では、Tesla (NASDAQ:TSLA)が取引終了後の四半期決算発表を前に5%近く下げて引けた。しかし、テスラは予想を上回る四半期決算を発表し、時間外取引で急騰した。
「中国でのゼロ・コロナ政策により、Giga上海工場が3週間の操業停止に陥るなど、同社の悪化する生産問題に注目が集まる。」とWedbush証券は述べている。
米国の週次原油在庫が予想以上に減少したことを受けても、原油価格は頭打ち状態であり、エネルギー株の重荷となった。Baker Hughes(NASDAQ:BKR)の決算発表は、売上と利益が共に未達となり、4%近く下落した。