[27日 ロイター] - 米デラウェア州の裁判所は27日、電気自動車(EV)大手テスラによるソーラーシティ買収に関する株主代表訴訟で、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が不当に利益を得ることはなかったとし、マスク氏勝訴の判決を下した。
テスラは2016年、マスク氏が会長を務め筆頭株主でもあったソーラーシティを買収。テスラの株主は、同氏が自身の投資を救済するため、テスラ取締役会に苦境のソーラーシティを買収するよう強要したと非難し、最大130億ドルの損害賠償を求めていた。
判事は「証拠の優越により、テスラが公正な価格を支払ったことが明らかになった。ソーラーシティは少なくともテスラが支払った金額と同等の価値があり、その他の点で買収はテスラにとって非常に有益だった」とした。
原告側代理人は「判決はマスク氏に利益相反があったこと、(買収)プロセスに欠陥があったことを認めている」と述べ、控訴を検討していることを明らかにした。
テスラとマスク氏からは今のところコメントを得られていない。