[シンガポール/上海 28日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループは傘下の東南アジア・ネット通販大手ラザダの事業を欧州に進出させる計画だ。関係者2人がロイターに明らかにした。
アリババ傘下の物流会社ツァイニャオは最近、欧州販売の拠点をベルギーに開設するなど、アリババは中国国内での成長機会が少なくなる中で海外での成長を模索している。
アリババは既に欧州で、国際的な通販サイト「アリエクスプレス」を運営している。
関係者によると、アリエクスプレスが中国メーカーから商品を購入したい消費者をターゲットとしているのに対し、ラザダは欧州の小売業者をターゲットとする計画。ラザダのタイ部門トップが欧州進出を指揮するという。
関係者は、ラザダが欧州のどの国に進出するかは明らかにしなかった。計画の詳細はまだ確定していないという。
ラザダとアリババはロイターのコメント要請に応じていない。