[上海 29日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体開発大手アームは29日、中国の合弁会社が最高経営責任者(CEO)を交代させたと発表した。アームの新規株式公開(IPO)計画を妨げる恐れがあった問題が解決に向けて大きく前進した。
アームの広報担当者は、アーム・チャイナ(安謀中国)の取締役会がアレン・ウー氏の後任としてリウ・レンチェン氏とエリック・チェン氏を共同CEOに任命することを全会一致で決議したと発表した。
アーム・チャイナの取締役会は2020年に「利益相反」を理由にウーCEOの解任を決議。しかし、ウー氏は退任を拒否し会社の実権を維持したため、IPOに欠かせない財務監査の手続きを複雑にしていた。
広報担当者は「アーム・チャイナのビジネスモデルに変更はない。CEO交代によるエコシステムやサプライチェーンへの影響もない」と述べた。
アーム・チャイナとウー氏はコメント要請に応じていない。ソフトバンクグループはコメントを控えた。