[北京 30日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、反トラスト(独占禁止)への取り組みを強化し、無秩序な資本の拡大を防ぐべきと述べた。新華社が30日報じた。
中国共産党の最高意思決定機関である党中央政治局の会合後、29日のセッションで述べたという。
金融リスクを防止し、不良資産やバブルによるリスクへの取り組みに焦点を当て、中国の資本市場の健全な発展を目指すよう呼びかけた。
主席は「資本は社会の生産力を促進する重要な力」とする一方「同時に、利益を追求する性質を持っている。もしそれが規制されなければ、経済社会の発展に計り知れない害をもたらしかねない」ともした。
無秩序な資本拡大やプラットフォーム独占に関連する腐敗行為を取り締まり、監督を強化すると述べた。新華社は、当局は経済開放を進め、より多くの国際資本を呼び込むとともに、国内企業の海外進出を促す方針と伝えた。