[バイセンハウス(ドイツ) 14日 ロイター] - 主要7カ国(G7)外相は14日、ロシアを経済・政治的に一段と孤立させるとともに、ウクライナへ軍事支援を継続する方針を示した。また、ロシアのウクライナ軍事侵攻を受けた世界的な食料供給問題への対応も表明した。
外相声明では、ウクライナへの武器提供など軍事・防衛支援について「必要な限り継続する」と盛り込んだ。
共同声明で外相らは、ウクライナ侵攻を受け世界的に食料供給問題が発生していることをロシアが欧米諸国の責任にしようとしていることに対処すると表明。中国にロシア政府を支援したりロシアの軍事侵攻を正当化しないよう促した。
ドイツのベーアボック外相は記者団に「これはわれわれの戦争ではない。ロシア大統領による戦争だがわれわれは世界的な責務がある」と説明した。
外相らはロシアの政府機関や軍などの幹部に追加制裁を科す方針も示した。
会合にはウクライナとモルドバの外相も出席。ウクライナ戦争が隣国モルドバにも波及することや食糧安全保障を巡る懸念が示された。
ベーアボック氏は、ロシアやウクライナからの穀物供給が途絶えたらどうなるか不安が高まっているとし、次の収穫期までにウクライナが農産物を輸出できるよう物流面での解決策を模索すると説明した。