[チューリヒ 8日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスは8日、第2・四半期の連結決算が赤字になる可能性が高いとの見通しを示した。
投資銀行部門が足を引っ張るとみられ、ロシアのウクライナ侵攻や大幅な金融引き締めが背景だという。特にアジア太平洋地域で顧客の資金フローが低迷し、債務圧縮が進んでいるとした。
「投資銀行部門では、こうした状況の影響に加え、資本市場の発行低迷継続とクレジットスプレッドの拡大で4月と5月の財務パフォーマンスが落ち込み、第2・四半期は同部門とグループ全体が赤字になる公算が大きい」としている。
赤字額の予想は明らかにしなかった。業績は同社が保有するオールファンズ・グループ株8.6%の市場価値が引き続き不安定なことにも影響されるという。
コスト削減を「2023年以降に最大化することを目指して」加速する方針も示した。