[ロンドン 13日 ロイター] - 資産運用世界最大手のブラックロックは13日、株式インデックス資産4兆9000億ドルの約半分を保有する顧客に対し、投資先企業の株主総会で議決権を行使できるようにすると発表した。
昨年導入した「Voting Choice」プログラムの拡大で、自らに関係のあるトピックについて顧客である機関投資家の声をより反映させることを目的としている。
ブラックロックを巡っては、気候変動やダイバーシティー(多様性)、幹部報酬などの問題について顧客に代わって議決権を行使するやり方に国内外から批判が高まっていた。
iシェアーズ・アンド・インベストメンツのグローバルヘッド、サリム・ラムジ氏は「ブラックロックのプログラムは業界で初めてのものだが、これは始まりに過ぎない」と発言。
「全ての投資家に使いやすく効率的な議決権行使の選択ができるよう、世界でさまざまな方面に働きかけている」と述べた。
ブラックロックは、プログラムの対象を個人投資家などにも拡大する方向で検討していると見解を示している。