[ワシントン 22日 ロイター] - 米財務省は22日、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)として知られるロシアのデフォルト(債務不履行)に対する保険の支払いを投資家が受け取れるよう特別許可を出した。財務省の報道官は「投資家がロシア関連のリスク資産から手を引けるようにするためだ」と説明した。
特別許可により、米国民は入札予定日の2日前から入札後8営業日までロシア国債の購入や受け取りができるようになる。
通常ならCDSの支払い手続きは簡単だが、米政府が先月、対ロシア制裁は同国国債購入の完全な禁止を意味すると表明し、混乱に陥った。
CDS契約を購入した投資家は、デフォルトが起きた際に債券を銀行やファンドに引き渡し、価格決定のため入札が行われるが、制裁でこうした取引が事実上違法となった。