[ロンドン 2日 ロイター] - 英石油大手BPが発表した第2・四半期決算は過去14年間で最高の84億5000万ドルの利益を計上した。精製マージンと石油取引が好調だった。
同社は増配と自社株買いの拡大を発表した。
1株配当は10%引き上げ6.006セントとする。従来のガイダンスは年4%の増配だった。
第3・四半期の自社株買いは35億ドルに引き上げる。上期の自社株買いは41億ドル。
第3・四半期の石油・ガス価格と精製マージンが高止まりするとの見通しも表明。余剰キャッシュの60%を自社株買いに充てる目標を維持した。
純利益に相当する「アンダーライイング・リプレースメント・コスト利益」は84億5000万ドルで、アナリスト予想の68億ドルを大幅に上回った。第1・四半期は62億5000万ドル、前年同期は28億ドルだった。
ガスの取引は低迷した。米国の大型LNG(液化天然ガス)プラントの停止も響いた。
バーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、世界的な供給不足に対応して、石油・ガスへの支出を新たに5億ドル増やす方針を示した。
今年の全体の設備投資額は140億─150億ドルで維持する計画。