[ニューヨーク 10日 ロイター] - 13日に始まる週の米国株式市場は、決算シーズン入りしたことを受けて個別企業の業績や見通しに注目が集まりそうだ。JPモルガン・チェース JPM.N やバンク・オブ・アメリカ BAC.N といった大手銀行が第1・四半期決算発表を予定している。 トムソン・ロイターの調査によると、米S&P総合500種指数採用企業の2015年第1・四半期利益は、前年同期比2.9%減少すると予想されている。 投資家は景気の現状を見極めるため、動画配信サービス大手ネットフリックス NFLX.O 、ゼネラル・エレクトリック(GE) GE.N 、油田サービス大手シュルンベルジェ SLB.N といったその他企業にも注目している。 ConvergExグループ(ニューヨーク)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、ニコラス・コラス氏は「市場は連邦準備理事会(FRB)ウォッチングを一時休み、ファンダメンタルズに注目するだろう」と指摘。「今年後半について投資家が自信を得るのか、もしくは懸念を抱くのか、多くの材料を与えてくれそうだ」と述べた。
エネルギー企業は原油安で大きな打撃を受ける見通し。また、米ドル高により、海外事業の割合が高い企業は利益が目減りするとみられている。 一方、住宅ローン金利の低下で借り換え申請が増える中、貸出拡大で銀行の第1・四半期利益は押し上げられた可能性がある。 トムソン・ロイターがまとめたアナリスト予想によると、金融セクターの第1・四半期利益は前年同期比10.8%増になったとみられている。エネルギーセクターが同64.3%減になったとみられていることとは対照的だ。