[ロンドン/キーウ 24日 ロイター] - ジョンソン英首相は24日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談し、追加軍事支援を約束した。来月退任するジョンソン氏にとっては英首相として最後のウクライナ訪問となる。
24日はロシアによる侵攻開始からちょうど6カ月目となるほか、ウクライナの旧ソ連からの31回目の独立記念日にも当たる。
英首相府によると、追加支援は5400万ポンド(6350万ドル)規模で、無人機2000機やロイタリング(徘徊型)弾薬などが含まれる。
ジョンソン首相は会談後の共同記者会見で、ロシアの侵攻に対するウクライナの「不屈の」抵抗を称賛し、「今はもろい(停戦)交渉の計画」を推進する時ではないと述べた。
さらに「プーチン大統領が成功すれば、ロシア周辺の国々は安全ではなくなる」とし、ウクライナでの戦争を背景にエネルギーや食料の価格上昇が一部の消費者に打撃を与えるものの、欧州はウクライナへの軍事・経済支援を継続すべきと呼びかけた。
ゼレンスキー大統領も、ウクライナと西側諸国がロシアが戦争で勢いに乗ることを回避することが重要と訴えた上で、英国のウクライナへの全面的な支援についてジョンソン首相に謝意を表明した。