[東京 14日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 19896.94 -8.52 寄り付き 19828.65 安値/高値 19828.65─19922.5
東証出来高(万株) 86271 東証売買代金(億円) 9860.63
前場の東京株式市場で日経平均は小幅に続落した。前日の米国株安や強含みの円相場 を背景に利益確定売りが先行。前日比76円安と安寄りした。日銀によるETF(上場投 資信託)買い期待などで下げ渋ったものの、日米の決算発表シーズンを控え、主要な投資 家は様子見姿勢となり、方向感の定まらない値動きだった。TOPIXは反発した。
日本株の先高期待は根強く、一時プラス圏に浮上する場面もあったが、外為市場で1 ドル120円を割れの円高に振れると再度マイナスに転じるなど方向感なく推移した。「 日経平均2万円回復で達成感が広がった。中国株などのモメンタムが強く、資金がアジア 市場にシフトしている印象も受ける」(国内投信)との指摘もあった。 日米とも決算発表の本格化を控え、主要な投資家は様子見姿勢だ。市場では「国内の 機関投資家が本格的に動くのは決算確認後の大型連休明けになりそう。4月前半に大きく 買い越した海外勢も様子見になっている。動きが鈍ると中東情勢、ウクライナ情勢などリ スク要因も意識されやすくなるため注意が必要だ」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏) との声が出ていた。
個別銘柄では、ファーストリテイリング 9983.T が反落。前日に終値で5万円台に乗 せ、達成感から利益確定売りが優勢だった。半面、DOWAホールディングス 5714.T は 反発。14日付日本経済新聞で、同社の2015年3月期の連結経常利益が410億円超 (前の期比17%増)と、従来予想を30億円上回ったようだと報じられ材料視した。
東証1部の騰落数は、値上がり1204銘柄に対し、値下がりが513銘柄、変わら ずが159銘柄だった。
(河口浩一)