[東京 23日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20187.65 +53.75 寄り付き 20227.28 安値/高値 20116.19─20252.12
TOPIX .TOPX 終値 1624.87 +3.08 寄り付き 1631.14 安値/高値 1616.23─1633.81
東証出来高(万株) 275047 東証売買代金(億円) 29198.47
東京株式市場で日経平均は3日続伸した。前日の米国株高に加え、ドル高/円安進行を手 掛かりに朝方から買いが先行。海外投資家からの資金流入期待も根強く、日経平均、TO PIXともに連日で年初来高値を更新した。ただ直近の急ピッチな上昇などで短期的な過 熱感から利益確定売りも出やすく、指数が一時下げに転じる場面もあった。
寄り付き前に財務省が発表した4月12日―18日の対外及び対内証券売買契約等の 状況 (指定報告機関ベース)が、対内株式投資が5952億円の買い越しとなり、安心 感を誘った。日経平均は一時118円高となり、取引時間中で15年ぶりに2万0200 円台を回復した。
前場は高値圏を維持したが、後場中ごろになると次第に上げ幅を縮小。日経平均は今 週に入って500円を超す上昇となっており、高値警戒感が根強いほか、ドル/円の下げ が重しとなった。海運や証券、商社などに出遅れ物色が向かう一方、先行して上昇してい た三菱UFJ 8306.T など主力株の一角が、買い一巡後に下げに転じるなど利益確定売り も目立った。
松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「足元の企業決算はまちまち で、業績を評価しているというよりも、出遅れ物色が相場を押し上げている構図だ。利食 いの動きもあるが、商いは活発で腰の強さがうかがえる」とみていた。
個別銘柄では、東リ 7971.T が後場に入り一段高。23日、コスト削減などを理由に 2015年3月期連結利益予想を上方修正したほか、年間配当も増額し、材料視された。
半面、JSR 4185.T が反落。22日に2015年3月期決算を発表。実績および1 6年3月期見通しともに市場予想を下回り、「ネガティブ・サプライズ」(大手証券)と の見方が出ていた。
東証1部騰落数は、値上がり804銘柄に対し、値下がりが926銘柄、変わらずが 151銘柄だった。
(杉山容俊)