[シドニー 12日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は12日、ガス価格に1年間限定で上限を設ける方針について、業界団体と今週中に協議する考えを表明した。
エクソンモービルやシェルといった石油メジャー がメンバーの豪州石油生産探鉱協会(APPEA)は、政府が上限を設定すれば投資を阻害し、新規供給が減り、ガス価格を押し上げることになると警告している。
首相はオーストラリア放送協会(ABC)のラジオ番組で、週末に関連企業の何社かと話をしたと明らかにし、今週会合を開くとの見通しを示した。
上限設定の法案が議会に提出される前に会合を開くかどうかには触れなかった。
政府は東海岸のガス生産者に対し、価格上限が終了期限を迎えた後も生産コストに事前合意した利益幅を加えた金額で販売契約を結ぶよう義務付けることも提案しており、週末に業界から批判の声が上がった。
政府が9日に発表した価格上限は家計・企業の光熱費を抑制する狙いがあり、ガス価格が1GJ(ギガジュール)当たり12豪ドル、石炭価格は1トン当たり125豪ドルを上限とした。議会は15日に関連法案の採決を行う。