[香港/北京 9日 ロイター] - 中国が新型コロナウイルス対策を大幅緩和したことで、金融規制当局や国有銀行が感染急増への備えとして職場への交互出勤や職場宿泊のバブル方式に移行しようとしている。複数の消息筋がロイターに明らかにした。
中国証券監督管理委員会(CSRC)は12月2週目にバブル方式に移行。出勤させるのは一つの部署につき数人とし、出勤者の一部には長期滞在に備えるよう要請した。他の職員には自宅勤務を指示したという。
中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC)も北京勤務者に指示を出し、翌週からの交代勤務化を計画。国家発展改革委員会(NDRC)も職員に対し、人員を2分割して交互出勤にすると通知したという。
4大国有銀の一角の中国銀行も北京の職場の人員を3分割し、交互出勤にすることを職員に通知。ただ開始時期は未定という。他の大手国有銀も北京の職場を交代制にし、出勤率を最大で10─20%に抑制する措置を取ったという。
北京市では今年、厳しいゼロコロナ政策の措置が市内に導入された際も、政府機関や銀行の職場は通常の態勢と機能を継続していた。ただ、総じてよほどの事情がなければ市外に出るのは許可されなかった。