[東京 25日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 20407.02 +142.61 寄り付き 20331.92 安値/高値 20318.54─20409.05
東証出来高(万株) 107497 東証売買代金(億円) 10601.48
前場の東京株式市場で日経平均は7日続伸。5月21日に付けた取引時間中の年初来 高値(2万0320円90銭)を更新し、2万0400円台に乗せた。1ドル121円台 後半まで進んだドル高/円安を好感し、トヨタ 7203.T など主力輸出株などに買いが先行 した。機械、電子部品などにも上昇している銘柄が目立つ。25日は米国、英国のほか、 韓国、香港なども休場になるため、海外投資家の売買が膨らんだわけではないが、資金流 入は着実に継続しているとみられている。
日経平均は7連騰となり高値警戒感はあるものの、投資家の先高期待が強く利益確定 売りをこなす展開になっている。米国が利上げできるほどの回復を示せば、日本の輸出企 業には為替、数量の両面でメリットが生じるとの期待も出ている。市場では「株式市場へ の資金流入が継続する良好な需給環境で、売りは仕掛けにくい。米利上げ接近についても 日本株はプラス面を受け止めている。トレンドから大きく外れるような急上昇もないが、 緩やかに下値を切り上げる展開が見込めそうだ」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏 )との見方が出ていた。
個別銘柄では、ヤマダ電機 9831.T が続伸。25日付の日本経済新聞朝刊は、同社が 採算が悪化している郊外型店舗などを一斉に閉鎖すると報じた。今月末までに全国37店 舗を完全閉鎖するほか、店舗形態の転換や移転・改装に伴う一時閉店を含めると閉鎖店舗 は49店となるという。経営の効率化につながると評価した買いが入っている。 半面、プリマハム 2281.T は軟調。同社は22日、公募増資と第三者割当増資により 最大約101億円を調達すると発表した。新株発行による1株利益の希薄化や需給悪化な どが懸念された。
東証1部の騰落数は、値上がり1088銘柄に対し、値下がりが640銘柄、変わら ずが155銘柄だった。
(河口浩一)