[ワシントン 9日 ロイター] - 米ホワイトハウスの大統領特別顧問リチャード・サウバー氏は9日、バイデン大統領がオバマ政権で副大統領だった時期の政府機密文書がワシントンのシンクタンクに置かれていたことが、昨年の中間選挙(11月8日)が迫った同月2日にバイデン氏の個人顧問弁護士によって発見されていたと発表した。
発見された場所は米ペンシルベニア大学傘下の「ペン・バイデン・センター・フォー・ディプロマシー・アンド・グローバル・エンゲージメント」。バイデン氏は2017年半ばから20年大統領選の選挙活動開始までの時期に、このシンクタンクのオフィスを定期的に使用していた。サウバー氏によると、バイデン氏の個人顧問弁護士が同シンクタンクのオフィスを引き払う準備で鍵のかかった収納場所にあった資料類を荷造りしていた際、文書を発見。大統領顧問室は発見のその日にワシントンの米国立公文書館に通知し、翌朝には文書は公文書館が引き取ったという。文書は過去に公文書館からの要請や調査の対象になったものではないとしている。
米CBSニュースは発見された文書の数は10種類近くで、ガーランド司法長官が既にシカゴの同省機関に文書の内容などを調べるよう依頼したと伝えている。サウバー氏はこうした点について、ホワイトハウスが司法省や公文書館と協力しているとだけ述べた。CBSの報道では文書に核関連の機密は含まれていない。