[1日 ロイター] - ロシア産業貿易省は1日、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の最後のロシア資産として残るカルーガ工場について、売却はまだ決定していないと発表した。
これより先にロシア紙RBCは関係者2人の話として、同国の自動車ディーラーグループ、アビロンがカルーガ工場を購入すると報じた。関係者の1人によると、同工場の売却は既に合意済みで、VWの監査役会が開かれる3日に最終決定されるという。
事情に詳しい関係者はロイターに、同工場の取得にはアビロンのほか、ロシアの複合企業AFKシステマも名乗りを上げていると話した。
VWはロシアの資産について、第3者に売却するなど多様なシナリオを検討しているが、決定はまだ下していないと説明した。
産業貿易省は、現在は最終決定へ向けた詰めの段階にあり、同工場の第3者への売却は選択肢の1つだと説明。アビロンのコメントは得られていない。