[北京 13日 ロイター] - 原油先物価格は下落している。米国の追加利上げを巡る警戒感が引き続き投資家心理に影響している。ただ、中国の需要回復期待とドル安が相場を下支えしている。
北海ブレント原油先物は、0132GMT(日本時間午前10時32分)時点で0.15ドル(0.18%)安の1バレル=82.63ドル。米WTI先物は0.09ドル(0.12%)安の1バレル76.59ドル。
オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)は米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めや高水準の米原油在庫を巡る懸念で市場のセンチメントは脆弱だと指摘した。
ドル安は原油価格を支援している。シリコンバレーバンク(SVB)とシグネチャー・バンクの破綻により米国資産が売られ、ドルには下落圧力がかかっている。ドル指数は13日アジア時間午前の取引で0.2%下落。
サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)が12日、中国の原油需要に楽観的見方を示したことも相場を支援している。