[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は14日、電池生産、中国のデジタル化、北米事業拡大などの分野に今後5年間で1800億ユーロ(1927億6000万ドル)を投資すると発表した。
投資額の3分の2以上は電動化とデジタル化に充てる。前回の5カ年計画と比べて56%の増額となる。うち150億ユーロは電池工場と原材料に、20億ユーロは「スカウト」ブランド向けに米ノースカロライナ州の工場に投じる。
内燃エンジン技術への投資は2025年にピークに達し、その後減少に転じる見通し。同社は世界販売に占める完全電気自動車の比率を30年までに50%にする目標を掲げている。
同社は高級車ブランド向けの高性能ソフトウェアの最終調整を進めていると表明。中期的には全社的に採用する可能性があるとしている。ソフトウェア部門Cariadの業績改善を目指す。
年次報告書によると、同部門は予算オーバーで目標を達成できておらず、22年に21億ユーロの営業赤字を計上した。売上高は8億ユーロ。
VWの株価は3.1%安。ジェフリーズのアナリストは、第4・四半期決算の詳細な内容が「弱かった」と指摘している。