[ロンドン 4日 ロイター] - 英情報機関の政府通信本部(GCHQ)は4日、政府のハッカーらが過激派や国家の支援を受けた虚偽情報拡散行為や選挙介入の試みに対する作戦を実行したと発表した。GCHQがサイバー攻撃を報告するのはまれ。
作戦は、2020年に設立された秘密ハッキング部門の「国家サイバー部隊(NSF)」が過去3年にわたり実施したという。
GCHQのフレミング長官は「ますます不安定で連動性が高まっている世界において、真に責任あるサイバー大国であるためには、国家はサイバー空間で敵と戦い、競争できなければならない」と述べた。
GCHQの声明は、英国のサイバー戦略を示した28ページにわたる文書とともに公表。ただ、作戦の詳細は明らかにしなかった。
英国が米国と並んで、ロシアや中国、イランなどと競争する主要なハッキング勢力であることは長らく知られていたが、ほとんど認知されていなかった。