[16日 ロイター] - 中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)が16日発表した第1・四半期決算は収益が予想を上回った。昨年末に新型コロナウイルス規制が解除され、企業の広告支出が増えた。
また、「チャットGPT」のような同社独自の対話型人工知能(AI)「Ernie Bot」について、規制当局の承認を待っていると明らかにした。
売上高は10%増の311億4000万元(45億4000万ドル)。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の299億7000万元を上回った。
検索連動型広告、クラウドサービス、自動運転車など百度コアの売上高は8%増の230億元。
ストリーミングサービス「iQIYI」の売上高は15%増の83億元だった。
前年同期は赤字だったが、58億3000万元の純利益を計上した。一時項目を除いた米国預託証券(ADS)1株当たり利益は16.10元で、市場予想の12.46元を上回った。
最高経営責任者(CEO)の李彦宏氏は、1月下旬の旧正月後に経済が急速に回復し、旅行やヘルスケアなどネット以外の分野の広告主が恩恵を受けたと説明。「新型コロナウイルス禍前の水準よりも回復している分野もあり、明らかに復調の兆しが見える」と述べた。