■中期経営計画
(1)「中期経営計画2015」の総括
コニシ (TOKYO:4956)は2015年3月期を最終年度とする中期経営計画(4ヶ年)を実行していたが、その数値目標は、売上高130,000百万円、経常利益6,500百万円、経常利益率5.0%、自己資本当期純利益率(ROE)8.0%であった。
残念ながら2015年3月期の結果はこの目標を下回ってしまったが、利益及びおよびROEについては、前年度の2014年3月期に経常利益6,704百万円、ROE9.0%をすでに達成しており、見方によっては目標を達成したとも言える。
(2)「中期経営計画2018」の位置づけと数値目標 前期に「中期経営計画2015」が終了したのに伴い、会社は新しく2018年3月期を最終年度とする「中期経営計画2018」を発表した。
前回の中期経営計画が「基礎固めと成長」の時期であったのに対し、今回は「成長の継続」を目標に掲げている。
さらにその先の2020年に同社は創業150年を迎えるが、その時の「あるべき姿」実現に向けてのステップアップの時期と位置づけている。
○業績目標 最終年度である2018年3月期の業績としては、売上高136,000百万円(2015年3月期比17.5%増)、経常利益7,400百万円(同35.4%増)、経常利益率5.4%(2015年3月期実績4.7%)、ROE8.0%を目標としている。
また各セグメント別目標では、売上高でボンド事業65,000百万円(2015年3月期比15.6%増)、化成品事業59,000百万円(同20.0%増)、その他事業12,000百万円(同15.5%増)、営業利益でボンド事業6,000百万円(同39.4%)、化成品事業700百万円(同82.6%増)、その他事業700百万円(同13.4%増)が予想されている。
各セグメントともに増収・増益を計画しているが、特に化成品事業の利益の伸びが高くなっている。
これは元々の利益水準が低いこともあるが、後述するように同部門を抜本的に変えるとの目的のためでもある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
残念ながら2015年3月期の結果はこの目標を下回ってしまったが、利益及びおよびROEについては、前年度の2014年3月期に経常利益6,704百万円、ROE9.0%をすでに達成しており、見方によっては目標を達成したとも言える。
(2)「中期経営計画2018」の位置づけと数値目標 前期に「中期経営計画2015」が終了したのに伴い、会社は新しく2018年3月期を最終年度とする「中期経営計画2018」を発表した。
前回の中期経営計画が「基礎固めと成長」の時期であったのに対し、今回は「成長の継続」を目標に掲げている。
さらにその先の2020年に同社は創業150年を迎えるが、その時の「あるべき姿」実現に向けてのステップアップの時期と位置づけている。
○業績目標 最終年度である2018年3月期の業績としては、売上高136,000百万円(2015年3月期比17.5%増)、経常利益7,400百万円(同35.4%増)、経常利益率5.4%(2015年3月期実績4.7%)、ROE8.0%を目標としている。
また各セグメント別目標では、売上高でボンド事業65,000百万円(2015年3月期比15.6%増)、化成品事業59,000百万円(同20.0%増)、その他事業12,000百万円(同15.5%増)、営業利益でボンド事業6,000百万円(同39.4%)、化成品事業700百万円(同82.6%増)、その他事業700百万円(同13.4%増)が予想されている。
各セグメントともに増収・増益を計画しているが、特に化成品事業の利益の伸びが高くなっている。
これは元々の利益水準が低いこともあるが、後述するように同部門を抜本的に変えるとの目的のためでもある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)