[東京 14日 ロイター] - トヨタ自動車が4%超高と大幅に続伸している。前日は電気自動車(EV)向けの全固体電池の実用化を2027─28年に目指す方針を明らかにしたことが手がかりとなって株価は5%高と急伸しており、その流れが継続している。きょうの定時株主総会では環境問題への対応を巡る株主提案も出ており、総会の注目度が例年以上に高まっている。
トヨタは電気自動車(EV)の取り組みでの遅れが市場で意識されてきたが「巻き返しへの期待が出ている」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)という。
足元の株高を受けてPBR(株価純資産倍率)は1倍を上回ってきているが、引き続き割安感は意識されており「この(全固体電池の)話だけでは賞味期限があるかもしれないが、半導体不足の解消、挽回生産がはっきりしてくれば、一段の上値余地はあるだろう」(藤原氏)との声が聞かれる。