(内容を追加しました) [ニューヨーク 16日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 18120.25(+70.08) 前営業日終値 18050.17(‐3.41)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5163.18(+64.24) 前営業日終値 5098.94(‐5.95)
S&P総合500種 .SPX 終値 2124.29(+16.89) 前営業日終値 2107.40(‐1.55)
16日の米国株式市場は反発。動画配信サービスのネットフリックス NFLX.O などの 決算が好調となるなか、ナスダック指数は1%強値上がりし終値で最高値を更新した。 ギリシャ議会が金融支援再開の条件として欧州連合(EU)と合意した財政再建策の 関連法案を可決したことも、市場心理を支えた。
ダウ工業株30種 .DJI は70.08ドル(0.39%)高の1万8120.25ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は64.24ポイント(1.26%)高の5163.1 8。 S&P総合500種 .SPX は16.89ポイント(0.80%)高の2124.29 。
ナスダック総合指数終値のこれまでの最高値は6月23日につけた5160.10だ った。
ネットフリックスは、契約者数の伸びが堅調だったこともあり、18%の大幅高とな った。 電子商取引のイーベイ EBAY.O は3.4%上昇。第2・四半期利益が予想を上回り、 エンタープライズ部門の売却を発表した。
銀行株は第2・四半期利益が金融危機以降の最高を記録したシティグループ C.N が 3.8%高、利益が約4年ぶりの低水準にとどまったゴールドマン・サックス GS.N は0 .8%安だった。
医療保険のユナイテッドヘルス・グループ UNH.N は、アナリスト予想ほどコストを 抑えられなかったことが嫌われ、0.7%下落した。
S&P総合500種は、ギリシャ問題や中国株安への懸念で3月以来の安値に落ち込 んだ8日前から約4%上昇した。 ロングボウ・アセットマネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CE O)は「次から次へと果てしないように見える海外の懸念材料に対して、米株式市場が耐 久力を持ち続けていることが証明されている」と指摘した。
S&P主要10セクターのうち9セクターが上昇し、公益株 .SPLRCU が1.54% 高と先導した。素材株 .SPLRCM だけは0.24%安と出遅れた。
トムソン・ロイターの推計では、第2・四半期の米企業の売上高は約6年ぶりの大き な落ち込みとなり、利益は2.9%減少した。ただ、市場の期待値も低い。 ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニア・グローバル 株式ストラテジスト、スコット・レン氏は「今シーズンに確かめられたのは、われわれは 緩やかな成長と緩やかな物価上昇の環境にあるということだ」と述べた。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2159で下げ942、ナスダックが上 げ1852で下げ945だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約56 億株で、月初来平均の66億株を下回った。