(内容を追加しました) [ニューヨーク 20日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 18100.41(+13.96) 前営業日終値 18086.45(‐33.80)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5218.86(+8.72) 前営業日終値 5210.14(+46.96)
S&P総合500種 .SPX 終値 2128.28(+1.64) 前営業日終値 2126.64(+2.35)
20日の米国株式市場はほぼ変わらずで終了。企業決算シーズンが予想以上に好調な 滑り出しとなっていることが市場心理を押し上げているものの、商品(コモディティ)価 格下落が相場の重しになった。 ダウ工業株30種 .DJI は13.96ドル(0.08%)高の1万8100.41ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は8.72ポイント(0.17%)高の5218.86 。 S&P総合500種 .SPX は1.64ポイント(0.08%)高の2128.28。
ハイテク株の好調を反映してナスダック総合指数の終値は3営業日連続で最高値を更 新した。 一方で原油の値下がりに伴って、S&Pエネルギー株指数 .SPNY は1.3%下落し た。金が5年余りぶりの安値に沈み、銅も約2週間ぶりの安値水準となるなど他のコモデ ィティも軟調だった。
ワンダーリッチ・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン 氏は「ギリシャ情勢が過去の材料になり、決算シーズン第1週は予想を上回る結果で終わ ったことで、S&P総合500種は取引レンジの上限、あるいは少なくとも上限近くまで 戻っている」と指摘。ただ、この日のようにエネルギー株がS&P総合500種を1%ポ イント押し下げるといったコモディティ安の局面では、取引レンジの上限突破は相当高い ハードルになるとの見方を示した。
今週決算発表を予定している主要ハイテク銘柄の中では、アップル AAPL.O が1.9 %高、マイクロソフト MSFT.O が0.6%高、ヤフー YHOO.O は0.4%安だった。 金融のモルガン・スタンレー MS.N は四半期利益が予想より良かったことで一時7年 ぶりの高値をつけたものの、終値は0.4%下落した。
これまで4─6月期決算を発表した米企業のうち利益が予想を上回った割合は全体の 70%と1994年以降の平均の63%を上回っている。ただ売上高が予想より良かった 企業の割合は55%で、2002年以降の平均の61%に届いていない。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ2086で上げ967(比率は2.16 対1)、ナスダックが下げ1935で上げ893(2.17対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約58 億4000万株で、7月平均の65億6000万株を下回った。