[ベルリン 23日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュは23日、新たな肺がん免疫療法「チラゴルマブ」の臨床試験の中間解析結果を不注意で公表し、その内容が良好だったため株価が上昇した。同社は、うっかり結果を公表したことを市場参加者によって知らされたと発表した。
ロシュは、データは未完成だとした上で、同療法を受けた患者の死亡率が受けなかった患者と比べて19%低いことを示す内容だったと説明した。
今回の解析結果はまだ統計的に有意ではない。同社広報担当は、引き続き試験データを収集し、生存率を示すより確かな結果を2024年第1・四半期に発表する予定だと述べた。