[ソウル 28日 ロイター] - 韓国の現代自動車の労働組合は28日、国家労働委員会からストライキを実施する認可を得たことを明らかにした。現代自にとって5年ぶりに賃金関連の労働争議が実施される可能性が高まった。
国家労働委は労働争議に対応する韓国の政府組織。聯合ニュースは同日、委員会は経営陣と労組との間に大きな立場の違いがあることを認めたと報じている。委員会の報道官からのコメントは得られていない。
労組は30日に会合を開いて次の行動について決定するとした。組合員は先週末25日の投票で、会社側が賃上げと定年延長を受け入れない場合にストを実施することを過半数の賛同で決議した。
ストが実施された場合、一部の人気車種の納車に支障が出る可能性がある。現代自は長引く部品不足の影響で、生産増強に苦戦している。
KB証券は、ストにより最大で1兆ウォン(7億5537万ドル)の営業損失が発生し、国内販売が圧迫される可能性があると分析した。