［２３日 ロイター］ - 米運輸省は２８日、旅客機の機内に乗客を閉じ込めたまま滑走路上で長時間の地上待機を続けることを禁止した規則に違反したとして、アメリカン航空グループに４１０万ドルの罰金処分を科した。この違反行為の罰金としては過去最大となる。
４１０万ドルのうち２０５万ドルは地上待機を強いられた乗客への補償に充当される。
運輸省によると、２０１８年から２１年までの間にアメリカン航空は合計４３便で、乗客にいったん降機する機会を与えずに地上待機を続けたことが判明した。このうちの１つの便の乗客には水と食料の提供義務が履行されていなかったという。
ブティジェッジ運輸長官は「今回の件は旅客機の乗客の権利保護を継続的に進めるわれわれの取り組みの一環だ。極端な長時間待機であれ、払い戻しにかかわる問題であれ、運輸省は消費者を守り、航空会社の責任を追及する」と述べた。
アメリカン航空は「ご迷惑をおかけしたお客様には謝罪をしており、ご不便をおかけしたことを残念に思っている」とコメントするとともに、こうした地上待機が長引く問題の改善に向けて同航空が相当な時間と資源を投入してきていると強調した。