[20日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)は予想通り政策金利の据え置きを決定したものの、インフレとの戦いはまだ終わっていないと警告するとともに経済見通しを上方修正したことを受けた。
金利動向に敏感な大型株が売られ、マイクロソフト、アップル、エヌビディアがナスダックを圧迫した。
FRBが公表した政策金利見通し(ドットチャート)は、2023年末が5.6%と年内に0.25%の追加利上げを示唆する水準だった。24年末は5.1%と0.50%の利下げを織り込む水準となった。
カーソン・グループのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「通常のFRB関連のボラティリティーだ」と指摘した上で「市場は冷静に受け止めた」と述べた。
FOMC後に記者会見したパウエルFRB議長は、インフレ率が目標値に達するまでの道のりは長いとの見方を示した。
前出のデトリック氏は「FRBは米経済の底堅さを認識しており、24年中の利下げ幅を縮小し、高金利の長期化を示唆した」と説明した。
セクター別では、金利動向に敏感な通信サービスやテクノロジーの下げが目立った。
英半導体設計のアーム・ホールディングスは4.1%安。前日上場した食品宅配サービス「インスタカート」運営のメープルベアも10.7%下げた。
画像検索・共有サービスの米ピンタレストは3.1%高。最大10億ドルの自社株買いを行うと発表した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.46対1の比率で上回った。ナスダックでも1.90対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は97億3000万株。直近20営業日の平均は100億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34440.88 -76.85 -0.22 34575.50 34776.28 34434.29
前営業日終値 34517.73
ナスダック総合 13469.13 -209.06 -1.53 13710.26 13727.81 13467.28
前営業日終値 13678.19
S&P総合500種 4402.20 -41.75 -0.94 4452.81 4461.03 4401.38
前営業日終値 4443.95
ダウ輸送株20種 15165.17 +0.91 +0.01
ダウ公共株15種 886.72 +1.30 +0.15
フィラデルフィア半導体 3398.81 -60.22 -1.74
VIX指数 15.14 +1.03 +7.30
S&P一般消費財 1316.47 -14.54 -1.09
S&P素材 504.66 -5.25 -1.03
S&P工業 878.91 -3.43 -0.39
S&P主要消費財 756.31 +1.17 +0.15
S&P金融 574.53 -3.83 -0.66
S&P不動産 226.72 +0.29 +0.13
S&Pエネルギー 694.06 -6.69 -0.96
S&Pヘルスケア 1535.17 +0.28 +0.02
S&P通信サービス 225.93 -4.35 -1.89
S&P情報技術 2945.18 -53.17 -1.77
S&P公益事業 325.71 +0.34 +0.10
NYSE出来高 8.15億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 32835 - 55 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 32795 - 95 大阪比