[東京 17日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20620.26 +100.81 寄り付き 20600.16 安値/高値 20541─20668.87
TOPIX .TOPX 終値 1672.87 +8.41 寄り付き 1670.86 安値/高値 1666.85─1677.56
東証出来高(万株) 170882 東証売買代金(億円) 19480.49
東京株式市場で日経平均は反発した。前週末の米国株高や寄り付き前に発表された4─6 月期の国内総生産(GDP)のマイナス幅が市場予想よりも小さいものとなったことを支 援材料に買いが先行。上げ幅は一時150円近くとなったが、アジア株の下落などが重荷 となり、上げ幅を縮小した。東証1部の売買代金は4月6日以来、約4カ月ぶりに2兆円 を下回った。
自動車・電機など景気敏感セクターの一角が安く、序盤は堅調だったメガバンクも後 場はさえない動きとなった。一方、食料品や建設など内需関連株はしっかり。医薬品株も 上昇した。
ただ指数全体では上値が重く、売買代金も低調。方向感の乏しい展開となった。「今 週は米FOMC議事録などの発表が予定されており、米利上げの動向を見極めたいとして 買い手控えにつながっている」(国内証券)という。
上海株は比較的しっかりとした動きとなったものの、アジア株は総じて軟調に推移。 原油相場の下落に対する警戒感も上値を抑えた。「原油の需要地である中国に対する投資 家の懸念が払しょくされていない。4─6月期GDPがマイナスに転じたことは想定の範 囲内だったものの、外国人投資家の日本株へのスタンスがどう変化するのか、見極めたい 部分もある」(高木証券投資情報部長の勇崎聡氏)との声も出た。
個別銘柄ではネクシィーズ 4346.T が年初来高値を更新。14日、連結子会社である ブランジスタ(東京都渋谷区)の東証マザーズへの新規上場が承認されたと発表し、材料 視された。半面、東燃ゼネラル石油 5012.T が軟調。14日、2015年12月期の通期 連結業績予想を上方修正したと発表したが、市場予想を下回る内容となり売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1289銘柄に対し、値下がりが492銘柄、変わらず が109銘柄だった。
(長田善行)