Tom Sims
[フランクフルト 2日 ロイター] - ドイツの金融規制当局、連邦金融監督庁(BaFin)は、ドイツ銀行傘下ポストバンクの個人向けサービスを巡る問題で、改善措置を監督する要員を同行に派遣する。
ポストバンクのオンラインサービスでの混乱、顧客への対応や業務処理の遅さなどを「容認できない」と指摘した。
ドイツ銀行は、世界金融危機が吹き荒れる2008年に日本のゆうちょ銀行に相当するポストバンクの取得を開始したが、統合作業は難航。今年7月に統合の最終段階が完了したと発表したが、9月にBaFinがポストバンクでの問題を指摘した。
特別監督官は「顧客の注文が合理的な期間内に処理され、未処理注文が迅速に処理されることを重点」とし、BaFinに定期的に報告する。
BaFinは、マネーロンダリング(資金洗浄)問題で2018年からドイツ銀行に監督官を派遣している。今回の問題は、ドイツ銀の信頼回復努力の後退を意味する。広報担当者は、問題への対処が「最優先事項」と述べた。