Yoruk Bahceli
[5日 ロイター] - 欧州連合(EU)が発行する共同債の先物が来年に上場される可能性が高まっている。EU債の発行残高が先物取引を支援できる規模にまで増えるためだ。EU当局者が5日、明らかにした。
EUは新型コロナウイルス危機からの復興計画などのため、2026年までに共同債の発行により8000億ユーロ(8428億ドル)の資金を調達することを目指している。
当局者によると、市場では、先物取引を支援するには原証券に5000億ユーロ規模の発行残高が必要になると考えられている。
当局者は、EU債の発行残高は「2024年にこの規模に到達するため、要件は満たされる」と語った。
ドイツ取引所傘下のデリバティブ取引所であるユーレックスは2021年以降、EU債先物を上場するための取り組みを進めてきた。
ドイツ取引所の広報担当者はEU債先物の上場について、取り組みの焦点は「上場するかどうかから、いつ上場するかに移っている」と話した。