[6日 ロイター] - シティグループは6日、日本株の投資判断を「ニュートラル(中立)」に引き上げた。日本経済と企業利益の底堅さを理由に挙げた。
英国株は原油価格変動の影響を受けやすいとして「アンダーウェイト」に引き下げた。
また石油セクターに対する弱気な見通しを理由に、世界のエネルギー関連株の投資判断をアンダーウエートに下方修正した。
米経済の「ソフトランディング(軟着陸)」への期待が優勢になれば景気循環株はアウトパフォームし、日本などの景気循環市場も恩恵を受けると予想した。
今年の世界全体の企業利益は1%の減益予想を据え置いたが、来年は9%の増益を見込んだ。
シティの株式ストラテジストは「下振れリスクは残るものの世界経済のリスクはおおむねバランスが取れているようだ」との見方を示した。
今年は本格的なリセッション(景気後退)ではなく、1株利益の「減速」になる公算が大きいとし「利益の緩やかな縮小は景気循環的なアウトパフォームにつながりやすい」と指摘した。