[9日 ロイター] - 米ネバダ州ラスベガスで働く数千人の接客担当者らが12日、ストライキを視野に入れて約20年ぶりにカジノ大手のMGMリゾーツとシーザーズ・エンターテインメントで出入口封鎖などの「ピケッティング」を行う。ラスベガスの調理師やバーテンダー5万3000人が加盟する労働組合が9日明らかにした。
労組は、カジノ事業者が過去最高益を上げる中、新たな5年の労使協定で賃金と諸手当の引き上げなどを求めている。労組代表らの話では、これまでの交渉でストライキも辞さない姿勢を示すことで一定の効果はあったが、全体として交渉はなかなか進展していない。
先週のMGM、シーザーズとウィン・リゾーツとの交渉も「極めて期待外れ」で、3社は十分な賃上げ案を示さなかったという。
労組は賃上げのほか、雇用を脅かす新たな技術からの従業員の保護や安全性の強化なども要求している。
組合員の約95%が9月、投票によりストライキを承認した。