[10日 ロイター] - 自動車産業向け半導体材料を手掛ける米コヒレントは10日、炭化ケイ素(SiC)事業にデンソーと三菱電機が計10億ドルを投資すると発表した。
デンソーと三菱電機はそれぞれ5億ドルを出資し、同事業の株式を12.5%ずつ取得する。
今回の合意は、SiCウエハーの生産拡大に今後10年間で10億ドルを投資するコヒレントの計画に沿ったもの。
SiC半導体は電気自動車(EV)のインバーターや駆動装置など大量の電力変換を必要とする用途に用いられ、従来のシリコンを使った半導体に比べEVの航続距離を伸ばせる。
三菱電機の竹見政義・上席執行役員(半導体・デバイス事業本部長)は発表文で、脱炭素社会の実現に向けた電気自動車の世界的な需要の拡大に伴い、SiCパワー半導体需要の急拡大が予想されていると述べた。