Shivansh Tiwary Raechel Thankam Job
10月20日(ロイター) - 全米自動車労働組合(UAW)による米国に拠点を構える3大自動車メーカー(ビッグ3)の時間給労働者のストライキが36日目を迎え、航空会社から自動車部品メーカーまで幅広い企業で経済的な影響が出始めている。UAWのストライキによる経済的損失は総額70億ドル超と推定されている。
アナリストはストライキが続けば経済的打撃はさらに広がると警告している。
ミシガン大学のエリック・ゴードン教授は「ストによる損失はUAWの組合員が職場に戻った後も長く続くだろう」と述べた。
米デルタ航空は今月、ストライキによって事業が「著しく」抑制されたと発表し、打撃に警鐘を鳴らした最初の大企業の一つとなった。
塗料会社のPPGインダストリーズは今週、2023年第4・四半期の業績見通しに1株当たり「数セント」の利益減を織り込んだと発表した。
アナリストによるとトラックを使った運送会社や、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、ステランティスに供給している部品メーカーがストライキの影響を最も受ける企業に含まれている。
ストには3万4000人を超える労働者が参加している。
フランスの自動車部品メーカー、フォルビアは20日、ストによる10月の売り上げに対する影響額見通しを引き上げ、従業員のレイオフ(一時解雇)の可能性を警告した。