[シンガポール 24日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが24日、アジア取引で上げ幅を拡大し、約1年半ぶり高値を付けた。ビットコインの現物に投資する上場投資信託(ETF)が近く承認されるとの観測が背景にある。
ビットコインは6%以上上昇し、2022年5月以来となる3万5198ドルを付けた。前日には10%急騰し、ほぼ1年ぶりの上昇率を記録した。
コインベース・グローバルやビットコインを保有するマイクロストラテジーなどの仮想通貨関連株は時間外取引で上昇。暗号通貨イーサも上昇し、1800ドル台に乗せた。
暗号デリバティブ分析サイト、コイングラスのデータでは、過去24時間にビットコインのショートカバーが多かった。
ファンド投資家に代わってビットコインを所有するETFは、暗号資産の取引に消極的な投資家が株式市場を通じてビットコインへのエクスポージャーを購入する手段となるため、需要のけん引役と見られている。
投資大手ブラックロックなど数社が米国でビットコイン現物ETFを申請中。ブラックロックが申請したビットコイン現物ETFが証券取引の決済機関である米証券保管振替機関(DTCC)のウェブサイトに掲載されたことから、申請が承認される可能性が高いとの観測が広がった。掲載された時期や理由は不明。
ブラックロックは先週、ビットコイン現物ETFが承認されたという報道を否定。米証券取引委員会(SEC)に近い筋は、同申請はまだ審査中だと確認した。