[ミラノ 31日 ロイター] - クライスラーの親会社である欧米系自動車メーカーのステランティスは31日、北米でのストライキについて、グループ売上高に約30億ユーロのマイナスの影響を及ぼし、利益面での打撃は7億5000万ユーロ(7億9500万ドル)以下になるとの見通しを示した。
ゼネラル・モーターズ(GM)と全米自動車労働組合(UAW)が暫定合意に達したことで、史上初となる米3大自動車メーカー(ビッグ3)に対するUAWによる一斉ストライキは事実上終結した。
ステランティスのナタリー・ナイト最高財務責任者(CFO)はメディアとの電話会見で、利益面への影響はビッグ3の中で最も小さいと述べた。
同社が発表した第3・四半期の純売上高は7%増の451億ユーロとなり、アナリスト予想の437億ユーロを上回った。販売増などが寄与する一方、為替レートによって一部押し下げられたという。
同四半期の連結出荷台数は11%増の142万7000台だった。
今年について、調整後の営業利益率が2桁となり、製造用フリーキャッシュフローがプラスになるとの見通しを確認した。