[東京 27日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18574.44 +197.61 寄り付き 18680.47 安値/高値 18486.46─18810.05
TOPIX .TOPX 終値 1500.41 +21.44 寄り付き 1505.42 安値/高値 1496.81─1523.55
東証出来高(万株) 282017 東証売買代金(億円) 30782.5
東京株式市場で日経平均は続伸した。米国株の急反発や為替の円安進行を背景に主力 輸出株を中心に買い戻しの動きが先行した。中国人民銀行(中央銀行)が25日の利下げ に続き、26日には1400億元の流動性供給を行ったことなどから上海総合指数<.SSEC >が高く始り、投資家の過度な不安心理が後退。一時は上げ幅が400円を超えたが、買 い戻しが一巡すると材料待ちの姿勢となり、後場にかけて伸び悩む展開となった。
日経平均が25―26日に1万8000円を割り込んだ水準で買い出動したとみられ る公的年金などの国内勢も上値追いには慎重だった。買いの主体は短期筋の買い戻しや個 人の押し目買い。今晩発表の4─6月期米GDP改定値、きょうから29日まで行われる 米ジャクソンホール会合などのイベントを控え、主要な投資家は次第に様子見姿勢を強め た。市場では「グローバルな協調が出やすい時期に入るが、当面は日柄調整で材料を見極 める局面だろう」(みずほ証券投資情報部長の倉持靖彦氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、大阪チタニウムテクノロジーズ 5726.T が大幅続伸。27日付日本経 済新聞で、同社が2015年度中に航空機向けチタン材料の生産を約8割増やすと報じら れ材料視された。半面、ファインデックス 3649.T が軟調。26日に発表した15年12 月期業績予想の下方修正を嫌気した。
東証1部騰落数は、値上がり1369銘柄に対し、値下がりが448銘柄、変わらず が66銘柄だった。
(河口浩一)