[チューリヒ 7日 ロイター] - スイス金融大手UBSグループは7日、第3・四半期決算が7億8500万ドルの赤字になったと発表した。クレディ・スイス買収に関連して21億ドルの費用を計上したことが響いた。
UBSがまとめたアナリストの株主帰属損益予想は4億4400万ドルの赤字だった。
買収関連の影響を除いた基礎的損益は8億4400万ドルの黒字だった。
セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は「クレディ・スイスの統合を急ピッチで進めており、買収後初の四半期で基礎的利益を達成した」と述べた。
富裕層向け事業のウェルスマネジメント部門は差し引き220億ドルの資金流入となった。このうちクレディ・スイスの寄与は30億ドルだった。
クレディ・スイスの買収によりUBSが管理する資産は5兆ドルを超えた。
UBSは人員削減を進めており、9月末時点の従業員数は11万5981人と、6月末時点の11万9100人から減少した。