Mathieu Rosemain
[パリ 8日 ロイター] - 仏大手銀行クレディ・アグリコルが発表した第3・四半期決算は、投資銀行業務などが好調で予想を上回る利益を計上した。
純利益は33%増の17億5000万ユーロ(18億7000万ドル)となり、同行がまとめたアナリスト予想(13億7000万ユーロ)を上回った。
グループの収入は19%増の63億4000万ユーロ。アナリスト予想の59億9000万ユーロを上回った。
引当金が予想を下回る4億2900万ユーロとなった。
JPモルガンのアナリストは、予想より少ない引当金と、投資銀行業務、特に資本市場・証券サービスの収入増に言及し、「堅調な第3・四半期」と評価した。
クレディ・アグリコルは、コーポレート・投資銀行部門の収入が9%以上増加したと発表。特に債券・通貨・コモディティー(FICC)取引が25.6%拡大したことに後押しされた。
フランス国内リテールバンキング部門の収入は0.4%増。預金コスト上昇に伴う純金利マージン(NIM)の縮小は、金利関連リスクに対するヘッジ契約によって一部相殺された。
同行にとって市場規模が2位となるイタリアはフランスに比べ金利上昇の顧客への転嫁ペースが速いため、NIMは拡大した。